正規雇用と非正規雇用15 コミュニケーション能力の正体

『コミュニケーション能力』の正体とは?

 

前回就活でよく言われる『コミュニケーション能力』の実態について少し話しましたが、まだまだよく分からないことも多いと思います。

前回は『話すことだけが重要なのではない』『聞くことが重要だ』という観点で話をしましたが、まだまだコミュニケーションが何かを掴みにくいと思います。

今回は実際に近年よく言われる『コミュ
ニケーション能力』とは一体何なのか、
もう少し突っ込んで言及したいと思いま
す。

解決法は状況によって異なる

 

前提としてあるのは、必要なコミュニケーションというのはその場、その状況によって異なるということです。

例えばプライベートの合コンでは、コミュニケーションとして重宝されるのは、恐らく『話が面白い』ことなんだと思います。

ですがビジネスの場合は必ずしも話が面白い必要はありません(正確に言うと、『興味深い』という意味で面白いと思わせることは結
構重要ですが)。

BtoB(企業と企業の取引)だろうとBtoC(企業と
消費者の取引)だろうと、お客様は何らかの問
題、課題、もしくは不満を抱え、その充足、ま
たは解消を求めています。

それを解消、解決する目的であなたと対面して
いるのであり、あなたに笑わせて欲しいわけで
はないでしょう。

つまり『コミュニケーション能力』という言
葉も画一的な定義があるものではありません。

時と場合で意味が変わる言葉なのです。

ではビジネスの場合のコミュニケーション能
力とは何なのでしょうか。

これも細分化はされますが、一言で言えば『会
話する相手との問題共有率』です。

砕けた言い方をすると、『シンクロ率が高い』
と言ったところでしょうか。

自分などいらない?

 

営業の現場で私は、『お客様自身になれ』ということをよく言われました。

基本的にお客様の困っていることや悩みが100%共有、趣味や思考までコピーできれば商談は100%成功するというわけです。

普通に考えればそうですよね。

相手のニーズを100%知っていれば、
それを満たす策はそもそもが無理でない
限りは簡単に浮かびます。お客様はそれ
を満たせば100%満足します。

人によっては『ビジネスの世界に自分
なんていらない』とさえ言う人もいます。

これは極論ですが、ビジネスは自分主体
のやり方だけで常に上手くいくようなも
のではなく、相手に擦り寄ったり、適当
な落としどころを探すことも必要なこと
もあります。

そのような折衷案を取っても、お客様
との問題共有をおざなりにせずニーズを
充足させる、その精度の高い人がビジネ
スにおいて『コミュニケーション能力が
高い人』になるわけです。

派生して言えば合コンの場合も同じです。

参加する人はみんな『楽しみたい』なり
『恋人が欲しい』なりのニーズがあるわけ
です。

対面する相手はそれを読み解き、相手の
ツボを探って楽しませたり、恋人のニーズ
を満たそうとします。

それが出来る人がコミュニケーションの強
者となれます。

広義的に言えば『コミュニケーション能
力』とは相手のニーズを探り、引き出し、
理解し、解決策を考え提示できる能力の総
称です。

言い替えれば『相手を理解する能力』の
ことです。

喋りはその一要素でしかありません。

就活は企業の理解力を試されている

 

さて、話を就活に戻します。

この視点で言うと、就活というのは企業から見れば『あなたの情報共有率のテスト』でもあるわけです。

企業もビジネスシーンの多様なニーズに応える人材は欲しいわけです。

更に言えば自分達の企業と同じ目的意識を持って一緒に仕事が出来る人材が欲しいと考えます。

特に新卒採用の場合はこれが顕著でしょう。

スキルや経験がない以上、同じ目標を見ている
か、自分を理解しているかは重要です。

自分に興味がない、目的が違う人と近付く人は
いません。

まして仲間にしたいと思う人はいませんよね。

そんな新卒に期待されているのは『視点』です。

色んな視点を持つ、『目を増やす』ことで企業
の問題のアプローチ方法を増やすというのが、企
業が人材の多様化を求める大きな理由です。

企業は説明会や面談などの説明で、どれだけ志
望者が自分達のことを理解し、問題を考え、対策
できるか、という能力をテストしているのです。

単なる面談だけでなく、志望者同士でひとつの
問題を話し合うグループディスカッションなどは
これがもっと顕著です。

問題の取り組み方や理解度の差がはっきり現れま
す。

『自分や会社をちゃんと把握できない人間に、仕
事の問題点は理解できない』

この理屈で就活は進んでいます。

なのでまず就活におけるコミュニケーションの
最初は、向き合っている企業を理解することと言
えます。

その企業を理解し、相手の求めるニーズに応えて
『求める人材』という企業の問題に『あなた』と
いう解決案を提示することで解決になるというわ
けです。

『相互理解』は簡単なことではありませんが、そ
れが出来る人がコミュニケーションにおいては強
者なのです。

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