正規雇用と非正規雇用14 コミュニケーションの3つのタブー

コミュニケーションの『3つのタブー』とは?

 

先日ネットで20代女子をサンプリングした『ダメな合コン』についてアンケート特集をやっていました。

女子が選ぶ栄えあるダメな合コン一位が『話がつまらない』合コンだそうです。

男にとっては耳の痛い話ですね…

ただこのデータが示すのは、それだけ
会話を盛り上げるのは難しいというこ
とです。

そして社会人でもそれだけのコミュニケ
ーション能力を万人が備えているわけで
はないということです。

近年就活は猫も杓子も『コミュニケー
ション能力』と言われますが、実際にあ
なた方の先輩も合コンで惨敗します。

コミュニケーション能力を社会人全員が
持っているかといえば、答えは『NO』
でしょう。

今回はそんな『コミュニケーション能
力』について少しお話します。

出来る営業マンはゴールを見ている

私は以前営業を畑に仕事をしていましたが、そこでの会話は最初の会社でやっていた物流倉庫の社員同士の会話とは全く異質のもので感銘を受けたことを覚えています。

何が違うかと言うと、一言で言えば、営業マンは会話を化学的に分析し、
ロジック化しているということです。

会話が下手な人は共通の話題を探し
たり、会話の取っ掛かり、いわばスタ
ートラインを探すことに苦心すると思
いますが、彼らはそれをしません。

彼らが見ているのはスタートではなく
ゴールです。

その逆算で会話を成立させています。

彼らは膨大な会話パターンからこうい
う選択肢を取れば相手は大体このよう
な反応をすることを想定し、相手を自
分のゴールに誘導しようとしていきま
す。

そのロジックツリーをテーブルについ
た時点で組み立て、逆算しているので
す。

特にできる営業マンほど即座のハッタ
リや嘘、デタラメな情報さえそれっぽ
く聞かせ、誘導のカードに使っていま
す。

いわば会話で化学反応を起こす方法
を彼らは知っているのです。

『今日はいい天気ですね』に見る会話能力

 

話は変わりますが、皆さんは会話の冒頭で『今日はいい天気ですね』という会話をする人に結構会ったことはありませんか?

普通に見れば無難な会話だと思います。

ですがこれは典型的なダメな会話だと言われています。この会話をしてきた人は話が下手な人だ、と無条件で判断する人もいるほどです。

理由は3つありますが、分かります
か?

1つ目は『そうですね』としか答え
ようがないということです。

これでは会話のキャッチボールは成
立しません。投げておしまいです。

2つ目は『見れば分かるだろ』とい
う内容で相手を煩わせるからです。

それしか言うことがない、つまり自
分の引き出しはないと相手に晒し『自
分はつまらない人間です』と宣言する
ようなものだ、というわけです。

3つ目は相手が天気の話がしたいか
を考えていない点です。

相手の興味のない話題で会話が盛り
上がる可能性は著しく低いです。

合コンに例えるならソナーポケットや
米津玄師を好きと言っている女の子に
乃木坂の話をするが如き行為と言える
でしょう。

私は営業をはじめてすぐに教えられ
たことは、この会話に基づく3つの会
話タブーを教え込まれました。

すなわち
1、『そうですね』で終わる話題。
2、『見れば分かるだろ』と言われる話題。
3、相手のリサーチをせずに発する話題。

この3つは『会話』ではないと教え
られました。

リサーチのない会話は無知を晒すだけ

 

就活でもこの3つはタブーになることが多いです。

基本的に企業は自分の情報をホームページ、説明会、パンフレット等で公開しています。

この公開情報の中にある質問をしても、企業にとっては『そうですね』としか
言えませんし、むしろ『説明会聞いていれ
ば分かるだろ。説明会の内容を聞いてなか
ったのか?』『うちのホームページを見た
りしてこなかったのか?』という感情を持
たれかねません。

よく企業に『必ず何か質問しろ』と教え
る人が多いですが、これも何でもいいとい
うわけではありません。必ず企業にとって
語りたい質問を用意しましょう。

そのためにはリサーチが必要です。

就活生にとってのリサーチとはつまり、
『聞く』事に尽きます。

とかくコミュニケーション能力は話すこ
とに重点を置かれがちですが、語れば語る
ほど自分の無知を晒したり墓穴を掘ること
も多々あります。

ただ話せばいいというものではありませ
ん。

特に会話が苦手な人ほど相手の話を聞いて、
相手の興味を持ちそうな内容をリサーチし
て回答して会話力の差を埋めることを心掛
けてください。

努力次第でコミュニケーションは向上する

 

私は営業をして実感したのは『コミュニケーション能力』とは天性のものではない、習得できる技術であるということです。

私は自分が明るい人間だとは全く思っていませんが、それでも社会で仕事中にそれっぽく見せる程度のことは出来ます。

その第一歩は『話すこと』ではなく
『聞くこと』なのです。

次回は就活の場面を踏まえて、聞く
ことをどう結び付けていくのかを紹介
したいと思います。

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