正規雇用と非正規雇用11 面接の受け方

話が長い! 短すぎる? 『時間』をちゃんと感じているか?

 

今日は話すのが苦手な人に『面接の話し方』のテクニックを少しご紹介します。

私は新卒時の就活で、複数の企業で「1分で自己紹介を話してみて」と言われたことがあります。

実はこれ社会人になってから朝礼で毎日やる会社もあるんですよ。私もそんな会社にいたことがあります。

これをやることで話が上手くなる、
コミュニケーション能力の向上に繋がるんだとか。

日頃から会話のネタを探そうという気にもなりますしね。

しかしこの『1分』が話してみると長いんですよね…

名前と出身大学、出身地を言ってもいいところ経過時間は5秒です。

あと55秒何を言えばいいのか、口下手な人にとって
この55秒は苦痛の時間だと思います。

 

さて、こんな時はどうすればいいでしょうか。

体内時計を作ろう

 

皆さんは子供の頃にストップウォッチを持ったことがありますか?

ある人は表示を見ずに10秒、または1分来たと思ったらタイマーを止めて、どのくらい誤差が出るか、という遊びをやったことがあると思います。

この遊びの要領で、自分が喋る時はストップウォッチを動かし、どのくらいの時間が経っているかを大まかに把握する体内時計を作りましょう。

この体内時計は色々なところで使えます。

例えば冒頭の『1分自己紹介』の例。

この1分を「5秒で名前と大学と出身地を言おう。

10秒で専攻したゼミや卒論のテーマ、
15秒でこの会社の志望動機、15秒で趣味の話、
15秒で自分のアピールをしよう。

これで1分だ」としたとします。

『1分自己紹介』が随分とハードルが下がった
ように感じませんか?

まず長い時間を話す時に、時間配分を決めると
内容が簡潔になり整理されます。

単に1分をノープランで自己紹介すると、
大抵時間を稼ごうとして冗長な時間稼ぎが
増えてしまいます。

これは聞いている側からしたら話の焦点が
分からずにだれてしまいます。

そして体内時計がないと、実は1分話したつもりでも
本当は30秒しか経っていなかった、もしくは20秒も
時間をオーバーしていたということも起こります。

『1分話せ』と言う面接官は大抵時計を見ています。

5秒前後の誤差ならまだしも、大幅な時間の不足、
またはロスは質問の答えに合致しません。

この時点であなたは面接官の言ったことを無視した
ことになってしまいます。

これと同じ理屈で、自分の話がだらだら続いてしまう
ことの予防にもなります。

企業もあなたと同様、仕事の合間を縫って時間を割いています。

その予定をあなた一人の長話で狂わされてしまうと
他で帳尻を合わせる必要性も生じます。

これは非常に悪印象が残ります。

時間制限がないなら話は別ですが、
特に志望者の多い一時面接などは
自分がひとつの質問で話す時間は
最高でも30秒が限界です。

出来る限り15~20秒くらいで
要点をまとめた簡潔な返答をするのが吉です。

面接官も沢山の面接をしているのですから、
その方が聞きやすいのです。

色々な状況に対応できる『体内時計』は必ず意識してみましょう。

話は『盛る』より『抜く』方が簡単

私もそうですが、話が面白くない人が何故話がつまらないか分かりますか?

理由は色々ありますが、基本的に話が苦手な人は『話を盛る』のが苦手なのです。

明石家さんまさんがやるような話を『盛る』『膨らませる』ということが,話が面白くない人は致命的に下手なのです。

私も面接を繰り返して話術で自滅するうちに、
ある結論を得ました。

それは『話が苦手な人の場合、アドリブで話を
削るよりもアドリブで話を加える方がはるかに
難しい』ということです。

実際面接で言うことを用意することは
皆さんもやっていることだと思います。

ですがこれをやるならはじめから話すつもりが
なくてもはじめから長めに作っておくことをお勧めします。

例えばさっきの『1分自己紹介』。

はじめから1分の自己紹介を考えていた人は、
今回は30秒にまとめた方が場の流れに合っている
と思えば、そのテンプレートから肉抜きすることは
アドリブでも何とか対応できます。

しかし30秒の自己紹介しか考えていなかった人が
いきなり1分で自己紹介しろと言われたら、アドリブで
話すことを30秒分増やすのは簡単なことではありません。

基本会話は短い方が簡単です。

長い話を短くしていくのがフリートークの鉄則です。

なのでアドリブに頼らず、
準備で乗り切ろうとする場合は、
基本長めのテンプレートを用意する
ことが失敗を減らす道です。

そこからどのくらい肉抜きするかは
その場のアドリブで対応しましょう。

ここは場の空気を読んでください。

『時間』を把握しコントロールすることができるのが、
面接で上手く話すテクニックのひとつです。

その面接にあった時間の割き方を判断し、
適切な時間をかけての返答を心がけましょう。

まあ、話を短く聞かせる要素は『時間』だけではないのですが…

それは次回に説明したいと思います。

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